反ワクチンの人たちへのお願い

ワクチンを打たない主義の方、活発に活動していらっしゃるようですね。
TwitterやFacebookでよく見かけます。
最近は活動のフィールドをinstagramに移しているようで。
言いたいことはたくさんありますが、
その中でもまずこれだけは言っておきたいということがあります。

これらの主張を言論の自由といえるかどうかも議論があるところですが、
仮に主張すること自体を禁止することはできなかったとしても、
主張する際には、

①何のワクチンに対しての主張なのか
②他の疾患に対するワクチンはまた別の話であること
③ワクチン打たずに感染したとしても一切の責任は取らないこと

を明記して欲しいです。
ワクチンの対象となる感染症流行中は外に出てこないのも当然です。

反ワクチンの方々の主張をざっとチェックしたところ、
内容成分に対する批判と副反応に対する批判、
効果に対する批判に大別されるように思います。

内容成分については、
チメロサールが問題視されることが一番多いようです。
水銀が入っているから自閉症やギランバレー症候群になるとのこと。
これは副反応に対する批判とも被りますね。

副反応に関する批判は、先述の自閉症・ギランバレー症候群の他に、
子宮頸がんワクチン接種後に出現した症状などが該当します。

内容成分と副反応についての私の考えは別の機会に改めて述べるとして、
ここからは効果に対する批判に絞って考察していきます。

効果に対する批判だと、
インフルエンザワクチンに対する批判が一番多い印象です。
いわゆる、ワクチン打ったのに感染した系の話です。
反ワクチンの皆さんが大好きな前橋レポートもそっち系です。
でも、それはインフルエンザワクチン限定の話です。
それで他のワクチンも無効と決めつけるのは結論が飛躍しすぎです。

世の中にはインフルエンザワクチン以外にも色々なワクチンが存在します。
B型肝炎ワクチン・麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)・肺炎球菌ワクチン・4種混合ワクチン・BCG・水ぼうそうワクチンなど・・・
個々のワクチンが別々の感染症予防を目的として作られていて、
効果は個々で異なります。
もちろん内容成分も異なります。
同じ疾患に対するワクチンでも、
メーカーによって成分が異なることもあります。
同じメーカーが製造する同じ疾患に対するワクチンで、
成分が異なることだってあります。
(チメロサールフリーとチメロサールありなど)

正直なところインフルエンザワクチンについては、
もっと有効率上がらないものかと思っている医療関係者はいます。
(※現状でも効くけど、もっと効くようになって欲しいと思っている)
ただ、反ワクチンの方々の主張を信じた結果、
全てのワクチンを打たなくなってしまい、
インフルエンザ以外の疾患で生命を脅かしかねない事態に至った
と思われる例は聞いたことがあります。
具体的な疾患をあげると、B型肝炎や水ぼうそうです。
(医療者としての職業倫理の観点からこれ以上具体的な記載は避けます)

だから、インフルワクチンについて批判するならインフルワクチン限定、
子宮頸がんワクチンについて批判するなら子宮頸がんワクチン限定、
他のワクチンは別の話と明記して欲しいのです。

さらに言うと、有効率に対する批判でインフル以外を
私は聞いたことがないです。
B型肝炎は感染後すぐに自覚症状が出るとは限らないので
しょうがないとしても、
他の疾患は感染したら早期から自覚症状が出るものばかりです。
なのにワクチン打ったのに感染した系の不満がほぼ見られないのはなぜでしょうか?

考え方によっては有効率にまだまだ改善の余地あり
とも言えるインフルエンザワクチンだけを取り上げ、
それだけを根拠にどのワクチンも効かないと断定し、
だから全てのワクチンを打つ必要はないと断言するのはおかしいです。
また、現行のインフルワクチンも別に無効ではないので、
接種する価値はあると私は考えています。

また、インフルワクチンに限らず、現行のワクチンに
接種しとけば一生絶対に感染しなくなり副反応は一切ありえない、
つまり有効率100%かつリスク0%のワクチンは存在しません。
(※統計学的観点からのツッコミは置いといて…)
これは否定のしようのない事実であり、
これから先の技術・学術的な進歩に期待するしかない部分ではあります。
有効率100%かつリスク0%以外のワクチンなら接種する価値はない
と考える人ももちろんいて良いと個人的には思います。
ただ、現行のワクチンの有効率を得られなくしてしまうことにも
別のリスクはありますので、
その部分もきちんと冷静に検討してから決断して欲しいと思います。

ちなみに、有効率100%かつリスク0%のすごいワクチンも
いつか作れるようになって欲しいと思っています。
そして、そのすごいワクチンを誰でも無料または格安で接種できる
ような世の中がくればいいと思っています。
そうなれば一般の方々にとってのメリットはもちろん、
メーカーさんや開発者さんには対価も名誉も与えられるでしょうし、
お金や名誉では計り知れない心の満足感的なものも得られるでしょう。
また、無責任な商売で被害者を量産する金の亡者は廃業に追い込まれる
でしょうから、誰にとってもメリットしかない話だと思います。

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